キャッシュフロー表を作成しよう

キャッシュフロー表の重要性

ご自身の現状ができたら、将来にわたって家計がどのように推移するかをシミュレーションしてみましょう。
キャッシュフロー」を年表式に作成することが有効です。これにより、資金繰りが上手くいかない時期が発見できたり、恒常的な赤字が予測できるなど、将来の家計管理の問題点を事前に知ることができます。

キャッシュフロー表の作り方

作り方の決まりはありませんが、年とご自身や家族の年齢の推移を上段に記入する形式が見やすいでしょう。次に「ライフイベント」の段を作り、ご自身や家族の将来の予定を記入していきます。

(1)年毎の収入金額「可処分所得」を記入

万円単位に四捨五入して構いません。まず、昨年末の金額をベースに今年から将来の金額を予測していきます。定期的な収入以外に、贈与など不定期の収入も考えられるでしょう。すべてが記入できたら、「収入合計」を計算しておきます。

(2)年毎の支出金額を記入

去年1年間の「支出集計表」の金額を転記し、今年以降の推移を予測します。ライフイベントに関わる費用の見積りも忘れないようにしましょう。下記のキャッシュフロー表では、給与や物価などの変動率(収入や支出の上昇・下降率)を加味した金額として計算していますが、設定するのが難しいようならゼロ%として作成しても構いません。
そして「支出合計」を計算し、「収入合計」から「支出合計」を差し引いて、それぞれの年の「年間収支」を出します。

(3)「貯蓄残高」の推移を計算

前年の貯蓄残高×(1+運用率)± 今年の年間収支=今年の貯蓄残高

運用で増えることを加味して計算します。
年間収支がマイナスの年があっても、将来的には順調に貯蓄が増えていくようなら家計は健全といって良いでしょう。

見直しも必要

キャッシュフロー表はあくまでも現時点での予測であり、様々な状況の変化により見直しが必要になります。経済情勢が変わったり、ご自身の計画が変わった場合には修正が必要です。

worksheet04

NPO法人日本FP協会発行「くらしとお金のワークブック」より抜粋