収入・支出を把握しよう

可処分所得(手取額)とは?

家計管理の第一歩は現状把握からです。まずは、去年1年間の「収入」を把握しましょう。知りたいのは、ご自身の裁量で自由に使えるお金の額で、「手取り」「可処分所得」と呼ばれるものです。
一般に可処分所得は、家計においてマネープランを考える上で非常に重要な概念であり、自分でも簡単に計算できます。

給与所得者の可処分所得=給与収入ー(社会保険料+税金)給与収入、所得税、社会保険料は勤め先から受け取る源泉徴収票に記載されています。事業所得者の可処分所得=事業収入ー(社会保険料+税金+必要経費)確定申告書や納税通知書などを参考に計算しましょう。

支出を把握しよう

支出集計表を作って去年1年間の支出を把握します。支出項目は下図のような内容が基本となりますが、ご自身のライフスタイルによりアレンジをしたり、家計簿をつけていれば、それをもとにしましょう。家計簿をつけていない場合は、口座引き落としなどの通帳の記録や手元に残っている領収書などをもとに、思い出せるかぎりの支出を記録していきます。

思い出せない使途不明金がある場合は、可処分所得から既に把握できている支出合計額と去年1年間の貯蓄額を差し引くことで算出できます。

使途不明金の多くは基本生活費に使われていると思われますが、支出集計表にも使途不明金の項目を作っておきましょう。
今後はこれまで以上に支出の把握に努め、何に使ったかをより明確にして、実際の家計状況とかけ離れないようにしましょう。

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NPO法人日本FP協会発行「くらしとお金のワークブック」より抜粋